2024年12月10日の恐怖指数(VIX)は14.11です。前日に比べ-5.13です。
2024年の恐怖指数(VIX)チャートは以下の通りです。
恐怖指数とは、米国のシカゴ・オプション取引所(CBOE)が算出・公表している「ボラティリティ・インデックス」(VIX)の別名で相場の不安定性を示す数値として利用されています。
VIXは通常10~20の範囲内で推移しますが、金融市場に先行き不安が起こると大きく上昇します。例えば、30を超えたらパニック、40を超えたらメガ・ボトム(大底)といった形で投資家の恐怖心理を表します。
1990年1月~2008年9月28日までの約18年間で、VIX指数の終値が40を超えたのは29回しかありませんでした。
しかし、2008年9月29日、米下院が金融安定化法案を否決。ダウは1日で777.68ポイント下落し、史上最大の下げ幅を記録。恐怖指数は終値で46.72を記録。6年ぶり40をオーバーしました。
前回に40を超えたのは2002年10月9日の終値42.13。この時は10月7日~9日まで3日続けて40を超えました。
ちなみに、この10月が2000年から始まるベア相場の大底。10月4日にダウ平均が7528.4をつけ、サブプライムバブル相場へと突入していくのでした。
…つまり長期的に見れば、恐怖指数が40を超えたときが超買い時(・∀・)ニヤニヤ…だったのでしょうが、底底詐欺にはご注意ください。
2008年10月6日、恐怖指数はついに50を超え、未曾有の領域に突入するのでした。新自由主義の終わりの始まり。これまでの常識はもう通用しないかもしれません。
そして10月10日、恐怖指数はついに瞬間最大76.94まで駆け上がりました。
新型コロナウイルス感染拡大懸念に端を発する経済危機が懸念されているが、ここで今一度リーマンショック時に恐怖指数がどう推移したのか見直してみることをオススメする。
天井はいつだったのか、売り時はいつだったのか、そして大底はいつだったのか。
リーマンショックが発生した2008年の恐怖指数の推移はこちら。
ジム・クレイマー曰く、「もし今後5年でカネが必要なヤツは、今すぐ手持ちの株を売り払え。ダウは7700ドルまで下がるぞ。なんでもかんでも売れって言ってるんじゃない。今後5年でカネが必要なヤツだけな」と、ダウが一時800ドル暴落し、恐怖指数が50を超えた10月6日の「Mad Money」叫んでいました。VIX50超えも買いシグナルではないようです。そしてこれがブルで鳴らしていたジム・クレイマーの事実上のブル宣言となりました。
ジム・クレイマーの「大底見極め戦略」については「全米No.1投資指南役ジム・クレイマーの株式投資大作戦」を参考にしてください。こんな時代ですから、第8章の「株価の大底をこうして見極める」は必読です。
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